特集 / ナハ32の修理状況
03年1月13日早朝に警報無視のハイエースと衝突する踏切事故に被災し、大井工場に臨時入場して修理されたナハ32編成。
先頭車で損傷も大きかったクハ209-68についてはちょうど同時期に浦和区のクハ209-69が蒲田区構内で脱線→車体新製となったこともあり 動向が心配されていましたが、結果的には普通の修理といえる範囲で済んでいました。
ここでは主にこのクハ209-68について分かる範囲で修理状況を特集しています。
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クハ209-68先頭部
事故直後と4月の出場直後の比較。
ハイエースの塗装が擦り付いていた下部の側板は磨かれているようでかなり白くなっています。
スカートを含め台車より前の床下機器はほぼ全てが新しく作り直されています。
また、車体とのシール材が新しく (白く) なっていることから前面FRPパネルは新しいものに交換された模様。
側面のハイエースの塗装が擦り付いていた部分。
この部分は白っぽくなっていたので張替えかという噂もありましたが、 実際は磨かれていただけなのでヘコミはそのままになっています。
クハ209-68の帯
南側2番目ドアより前の側面下帯と前面帯については擦り傷が付いていたため貼替えられています。
写真は2番目ドア周りなので左側は元からの帯、右側は張り替えられた帯ということです。
微妙な差なので写真では分かりにくいというかほぼ分かりませんが、張替えられた方が若干色が鮮やかな他、帯の角が丸くなっています。
乗務員扉横の帯の拡大。上から重ねて貼られているようなので貼替えというよりは重ね貼り。
クハの前面ステップすべり止め
右が原型のクハ208-68で、左がクハ209-68。
クハ209-68は前面FRPパネルが交換された関係で若干すべり止めの黒い部分の形が違います。
クハのスカート
右が原型のクハ208-68で、左がクハ209-68。
クハ209-68のスカートは事故時に大破したため新しく作り直されていますが、若干溶接箇所などが違っています。
おそらく大井工場で独自に製作されたものなのだと思いますが・・。
基本的な寸法は同じでも細部の構造は違う、みたいな。 見た目の凸凹が目立つのもその関係かもしれません。
編成の他の車輌は?
クハ209-68以外については特に損傷はなかったようで、台車の高さレベル調整程度の模様です。
クハ209-68のその後
右が出場直後の03年4月頃で、左が同年夏ごろのもの。
当初はドア間下部の側板が白かったり先頭部床下だけ綺麗だったりしてかなりそれらしい雰囲気でしたが、 数ヶ月後には適度に汚れあまり目立たなくなっています。
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