南武線撮影ガイド


南武線は全体的に駅ホームや沿線道路が狭く、線路の敷地脇に建物が建っていることが多い為にどちらかといえば撮影が困難な部類の路線だと思います。そもそも撮影可能な箇所が少ない上に、その撮影地も狭くて定員が少ない、一般の方の通行の妨げになりやすい、線路脇の建物の影が入りやすい、上下線間にロープが張ってある、時期によって雑草が伸びて邪魔になる、フェンスが高く脚立が必要など問題のある箇所であることが多いです。近い時期にE233系が導入された埼京線や横浜線と比較すると南武線は相当に撮影しづらいです。また、いわゆる「串パン」とか「面串」、前面の横に架線柱、背景がゴチャゴチャしているなど一般的に鉄道写真で悪いとされる状況を完全にクリアできる撮影地はたぶんないと思います。

一般的に鉄道写真では駅ホームよりも沿線の方が良い撮影地が多いというイメージがありますが、南武線についてはどちらかといえば駅ホームの方がマトモな箇所が多いように思います。駅ホームで撮影の際には一般利用客の通行の妨げになったり、車両と接触の危険があるような行為をしない、乗務員の信号機や標識等確認を妨げる位置に立たないようにするなど沿線の一般道以上に注意が必要です。

なお、当サイトに載っている写真についてですが、その後建物が建った、フェンス等が設置された等により既に撮影ができなくなっている箇所も多々あります。また、それ以外でも脚立やカメラのライブビュー機能等を用いて特殊な姿勢で撮影したものや、混雑状況等により時間帯によっては撮影できない場所など撮影地には様々な状況がありますので、場合によっては諦めることも重要です。なお、雑誌等やインターネットに載っている撮影地でも、一般の方の通行の妨げになりかねないような箇所が散見されます。

極端な表現をすれば、公式のイベント等や一般の方の妨げにならない一部の非常に広い撮影地での撮影を除けば撮影自体がグレーゾーンですので、不要なトラブルの無いよう心掛けたいものです(突き詰めればグレーゾーンというのは鉄道趣味に限らず社会全般に言えることですが)。警察や駅係員、土地管理者等の指導に対して「前は良かったのになぜ今回はダメなのか」などという形で強く抗議をすることは、その場所での「撮影禁止の徹底」という結果をもたらす可能性が高まるだけと思われます。

また、先にE233系が導入されて205系が廃車となった埼京線、横浜線では危険行為を行う鉄道マニアが多いために、乗務員による警笛やハイビーム等を使用した注意喚起が大変頻繁に行われているようですので、南武線ではそのようにならないようにしたいものです。


3Dレーザレーダ式踏切障害物検知装置について

踏切において最近設置が進んでいる3Dレーザレーダ式踏切障害物検知装置は非常に感度が高く、遮断棒ギリギリに立っている一般の歩行者や自転車も障害物として検知して列車が減速している場合もありますので、踏切からの撮影の際は注意が必要です。自動車が通れる規模の踏切で地面から生えているタイプの障害物検知装置が無い場合は3Dレーザレーダ式踏切障害物検知装置があるとみて良いでしょう。下の写真のような装置が踏切付近の線路敷地内でコンクリート柱の上に取り付けられています。






光線状態等について

googleマップ等で一目瞭然ですが、基本的には川崎〜向河原が南北方向、武蔵小杉〜立川が東西方向に走っていますので、上り列車が川崎〜向河原では午後に順光、武蔵小杉〜立川では午前中に順光となります。下り列車が順光になる場所は非常に少ないです。

また、線路の敷地のすぐ隣に建物が建っていることが多いため、特に冬場は大変影がかかりやすくなっています。

むしろ曇りの方が影が出ないばかりでなく下りも撮影しやすいため、南武線の撮影には曇りの方が好都合だと思われます。






運用ローテーション等

中原電車区以外に夜間留置される編成は、基本的に翌日は一定の運用に入ります。また、中原電車区(武蔵中原)留置の編成でも一部の運用については翌日の運用に規則性が見られます。

また、恐らくは走行距離の調整や交番検査等の都合から必要に応じて日中の武蔵中原駅下りで随時車両交換が行われているようです。なお、南武線では車種を問わず全編成が共通運用です。

運用ローテーション等を参考にすれば特定の編成を効率的に撮影することが可能です。

各運用の詳細は東京時刻表に掲載されています。当日の運用情報についてはgoogle検索をしますと2箇所ほど投稿掲示板があるようです。

※赤い字の記載は土休日ダイヤの場合です。
※個人による調査ですので誤っている可能性があります。
※2015年3月14日ダイヤ改正分で変更がありました。調査中です。

■夜間留置場所(当日に出発する場所)

平日 01F〜31F/中原電車区(武蔵中原)留置 33F〜43F/矢向留置 45〜49F/武蔵溝ノ口留置 51F〜53F/宿河原留置 55F/登戸留置 57F〜59F/稲城長沼留置 61F〜67F/立川留置

休日 01F〜17F/中原電車区(武蔵中原)留置 (19〜31F/欠番) 33F〜43F/矢向留置 45〜49F/武蔵溝ノ口留置 51F〜53F/宿河原留置 55F/登戸留置 57F〜59F/稲城長沼留置 61F〜67F/立川留置


■翌日へ

調査中

■前日から

調査中

平日日中運用 調査中

休日日中運用 調査中



撮影地ガイド(多摩川鉄橋)

南多摩〜府中本町間に位置する多摩川鉄橋では、上り下りともに様々な構図での撮影が可能です。 南側(稲城市)土手、北側土手(府中市)及び是政橋歩道のいずれの箇所からも撮影が可能であり、広さも相当余裕があるため定員を気にする必要もほぼありません。近くのビル等による影の心配もありません。また、南側土手・是政橋歩道から上り電車を撮影する場合は被りもありません。

現地へは南多摩駅より府中街道か線路脇の道を通り徒歩10分前後となります。

(注)撮影にあたり反社会的な行動は止めましょう。




南側土手より撮影。午前中が順光となります。河原なのでビル等の影がかかる心配もありません。





北側土手より撮影。中途半端な逆光よりも夕方の完全逆光の方が撮りやすいです。





是政橋より撮影。天候によっては背景に富士山を望むことも可能です。午前中は側面に光が当たります。



撮影地ガイド(その他)

そのほかの撮影地としては、尻手駅(上り)、西府駅(上り)がホーム端が広く比較的定員も多い上に影も入りづらいので有名なところでしょうか。




尻手駅の作例。



表紙特集>南武線撮影地ガイド(多摩川鉄橋)

走れ我らが南武線