2014年12月18日〜2015年3月6日 / ナハ5・6・9編成が武蔵野線に転属、ケヨM51・M52編成となる


2014年12月から2015月1月にかけてナハ5・ナハ6・ナハ9の3編成が、運用を離脱して大宮総合車両センターに入場し、改造の上で南武線から武蔵野線へ転用されケヨM51・ケヨM52編成になりました。5000番台化(VVVF化)はされず、0番台のままでの転用です。既存の編成と区別するためか編成番号が飛んで50番台になっています。

運用開始後は他の編成と区別されることなく共通の運用で使用されています。また、2014年に横浜線から南武線に転用されたナハ17編成のように、1年に満たない短期間で運用離脱することもありませんでした。

4M2Tの3本を組み替えて6M2Tを2本にしたため、余ったナハ5編成のクハ2両は廃車解体のため、EF64-1032の牽引で埼京線の元ハエ29編成のサハ205-82と連結されて大宮総合車両センターから長野総合車両センターに配給輸送されました。

なお、転用された3編成について、元々は南武線に新製配置されていた武蔵野線のケヨM36編成(クハ205-103以下8連)と近い製造時期のグループから選んだと思われますが、ナハ9編成ではなくナハ7編成とすれば、ナハ5・ナハ6・ナハ7編成と完全に連番にできたところ、実際にはそうなりませんでした。ナハ7編成は今回のE233系導入に伴う一連の置き換えの中で、検査期限に余裕があったにも関わらず1番に運用を離脱していることから、モハに何らかの不調があったのではないかとも噂されています。ただし最終的には廃車解体ではなくインドネシア譲渡となり、向こうでは普通に使用されているようなので詳細は不明です。


■組み換え前の編成 (←川崎)
ナハ5編成
Tc205-100 M205-270 M'204-270 M205-271 M'204-271 T'c204-100
ナハ6編成
Tc205-101 M205-272 M'204-272 M205-273 M'204-273 T'c204-101
ナハ9編成
Tc205-130 M205-355 M'204-355 M205-356 M'204-356 T'c204-130

■組み換え後の編成 (←東京・海浜幕張)
ケヨM51編成
Tc205-101 M205-270 M'204-270 M205-271 M'204-271 M205-272 M'204-272 T'c204-101
ケヨM52編成
Tc205-130 M205-355 M'204-355 M205-356 M'204-356 M205-273 M'204-273 T'c204-130

■組み換えで余ったため廃車
Tc205-100 T'c204-100


◎一連の動向
・2014/12/4 ナハ6編成が最終運用(27F)
・2014/12/6 ナハ6編成が中原電車区(武蔵中原)から国府津車両センター(国府津)へ回送
・2014/12/11 ナハ6編成が国府津車両センター(国府津)から湯河原駅側線へ回送
・2014/12/12 ナハ5編成が最終運用(27F)
・2014/12/16 湯河原駅側線から中原電車区(武蔵中原)へ回送
・2014/12/16 ナハ5編成が中原電車区(武蔵中原)から国府津車両センター(国府津)へ回送
・2014/12/16 サハ205-82がハエ81編成(クハ205-3001以下4連)の大宮総合車両センターへの検査入場に連結されて川越車両センターから回送
・2014/12/18 ナハ5編成が国府津車両センター(国府津)から中原電車区(武蔵中原)へ回送
・2014/12/18 ナハ6編成が武蔵野線へ転用のため中原電車区(武蔵中原)から大宮総合車両センター(大宮)へ回送
・2014/12/19 ナハ5編成が中原電車区(武蔵中原)から大宮総合車両センター(大宮)へ回送
・2015/1/16 ナハ9編成が最終運用(21F)
・2015/1/20 ナハ9編成が中原電車区(武蔵中原)から国府津車両センター(国府津)へ回送
・2015/2/3 転用改造を終えたナハ5(モハ)+ナハ6(クハ、モハ)のケヨM51編成(クハ205-101以下8連)が大宮総合車両センター(大宮)を出場し、京葉車両センター(新習志野)に回送
・2015/2/5 サハ205-82がEF64-1030牽引で方転回送
・2015/2/12 クハ205-100、サハ205-82、クハ204-100の3両がEF64-1032の牽引で大宮総合車両センター(大宮)から長野総合車両センター(長野)に配給輸送
・2015/2/20 ケヨM51編成が習志野〜東所沢〜新習志野で試運転
・2015/2/25 ケヨM51編成が運用開始
・2015/3/6 転用改造を終えたナハ6(モハ)+ナハ9(クハ、モハ)のケヨM52編成(クハ205-130以下8連)が大宮総合車両センター(大宮)を出場し、京葉車両センター(新習志野)に回送
・2015/3/11 ケヨM52編成が新習志野〜東所沢〜新習志野で試運転
・2015/3/14 ケヨM52編成が運用開始


大宮総合車両センター留置中




廃車になったクハ204-100と、武蔵野線への転用改造中のクハ204-101の並び。(2015.2) (拡大)





武蔵野線への転用改造中のクハ204-130。右のハエ28編成は退色していた帯の補修のため入場中でした。(2015.3) (拡大)





廃車になったクハ205-100、サハ205-82、クハ204-100の混色3両編成。(2015.1) (拡大)





2015年3月6日 / ケヨM52編成が大宮総合車両センターからへ長野総合車両センターへ出場回送

ケヨM51・M52編成ともに通常の武蔵野線205系とは大宮での向きが逆となっていたため、出場回送では方向転換のため京葉線東京駅を経由しました。また、編成番号の表記は京葉車両センターでの整備となったので、出場回送時はそれぞれナハ6・9の編成番号シールが付いたままでした。




ナハ9の編成番号シールが付いたままの状態で回送されました。(越谷レイクタウン) (拡大)





3つのシングルアームパンタグラフが目立ちます。(船橋法典) (拡大)





本来の向きの武蔵野線205系とすれ違い。スカートの形状が違います。(西船橋) (拡大)





東京駅で折り返してきました。(新浦安) (拡大)





(市川塩浜) (拡大)





運用開始後のケヨM51・M52編成




ケヨM51編成のクハ205側。(2016.5 新秋津) (拡大)





ケヨM51編成のクハ204側。(2016.5 新秋津付近) (拡大)





ケヨM52編成のクハ205側。(2016.6 新秋津) (拡大)





ケヨM52編成のクハ204側。(2016.6 新秋津) (拡大)





共通運用なので、むさしの号の運用にも入ります。(2016.6 日野-立川) (拡大)






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