2014年2月23日 / 川崎駅京浜東北線脱線事故に伴い、南武線の川崎〜武蔵中原間が一時運休


2月22日終電後の23日深夜午前1時ごろ、京浜東北線の北行回送電車が川崎駅北側で誤って進入した工事用車両と衝突して大破し、脱線・横転しました。この事故の影響で23日の京浜東北線は蒲田〜鶴見間で終日運休となりましたが、事故車両の撤去作業に伴い、直接施設や車両等の損傷が無かった南武線についても10〜11時半ごろについて、川崎〜武蔵中原間が運休となりました。


南武線の区間運転

事故車両の撤去作業に伴って川崎駅周辺の送電を一時止めたらしく、川崎駅に入線できないため川崎〜武蔵中原間が運休となりました。武蔵中原では試運転や輸送障害時に時々行われている川崎側の上り本線で折り返し、下り中線から発車する形での折り返しです。この折り返しには時間がかかるため、おおむね武蔵中原行きと武蔵溝ノ口行きが1:2の割合で運転されていました。武蔵溝ノ口では下り側線の3番線での折り返しです。

矢向でも線路配線上は上り本線から川崎側で下り線に転線し、折り返して下りホームに入れなくはないと思いますが、そのような運転は行われませんでした。




通常は終電間際でしか運転されない上り武蔵中原行き。(2014.2.23 矢野口) (拡大)





通常は運転されない上り武蔵溝ノ口行き。(2014.2.23 矢野口) (拡大)





通常は終電間際でしか運転されない上り武蔵中原行き。(2014.2.23 矢野口) (拡大)





上り武蔵溝ノ口行きが上り線から下り線をまたいで3番線に向かいます。(2014.2.23 武蔵溝ノ口付近) (拡大)





武蔵溝ノ口3番線で発車を待つ下り立川行き。本来の列車番号にあわせるためか、折り返し時に運行番号が変わっていました。なお、側線に留置されている編成も本来の時間に出庫できていません。(2014.2.23 武蔵溝ノ口) (拡大)





上りなのに見慣れない表示が並ぶATOSの案内表示器。(2014.2.23 矢野口) (拡大)





2連続の武蔵溝ノ口行き。(2014.2.23 矢野口) (拡大)



京浜東北線の事故車両(3月23日)

工事用車両と衝突した1両目は横転し。2両目についても大きく傾いています。24日始発までの間に1・2両目を起こして南武線5番線北側の使用されていない線路に移動、3〜10両目を川崎駅東側の側線に移動して撤去し、24日始発から運転再開となっています。




先頭車両は大破していますが、衝撃吸収構造の効果か乗務員は怪我で済んだようです。窓から救出されたらしく、ちょうど人が通れるくらいの大きさに前面窓ガラスが切り取られています。(2014.2.23 川崎駅付近) (拡大)





川崎駅北側から撮影。(2014.2.23 川崎駅付近) (拡大)




乗務員室付近が大きく潰れていますが、これは衝撃吸収構造のためと思われます。後ろの道路上のトレーラーに乗せられているのが衝突した工事用車両のようです。当日は日曜日のため鉄道マニアから一般の方まで相当数のギャラリーがいました。(2014.2.23 川崎駅付近) (拡大)





東側から撮影。後ろの道路上に大型クレーン2基も見えます。(2014.2.23 川崎駅付近) (拡大)





南武線ホームで南側から撮影。一見すると中途半端な位置で止まっているだけに見えますが、奥の方で横転している車両が見えます。(2014.2.23 川崎駅) (拡大)



京浜東北線の事故車両(3月24日以降)

損傷の少ない8〜10号車についてはDE10-1604の牽引で東京総合車両センターへ24日終電後に回送されました。損傷の大きい9・10号車については2月28日終電後に陸送で川崎区の臨海部に輸送されました。




南武線5番線北側に留置された9・10号車。(2014.2.24 川崎駅) (拡大)





東側から9号車のサハE233-1277。車端部がビニールシートで覆われています。(2014.2.24 川崎駅付近) (拡大)





西側から9号車のサハE233-1277。(2014.2.28 川崎駅付近) (拡大)





東側から10号車のクハE233-1077。全体がビニールシートで覆われています。(2014.2.24 川崎駅付近) (拡大)





西側から10号車のクハE233-1077。(2014.2.28 川崎駅付近) (拡大)





8号車のモハE233-1477も車端部が一部損傷していました。(2014.2.24 川崎駅) (拡大)





臨海部の資材置き場に置かれた事故車両。右から保線車両(関係なし)、トラクターヘッド(たぶん丸池海運の陸送用2デフ車)、サハE233-1277、クハE233-1077。(2014.5.4 川崎市川崎区千鳥町) (拡大)





左から。なお、5月中に再度別の場所に陸送されこの場所からは消えたようです。(2014.5.4 川崎市川崎区千鳥町) (拡大)





台車も2両分4台並んでいます。(2014.5.4 川崎市川崎区千鳥町) (拡大)




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