2013年12月22日〜12月23日 / 矢野口〜府中本町間で線路切替工事実施


矢野口〜府中本町間の高架化工事のため、上り線の仮地上線から本設高架線への切替工事が12月22日〜23日にかけて行われました。

このため、22日の18時30分頃から終電までは矢野口〜府中本町間が運休となり、 川崎〜登戸間、登戸〜矢野口間、府中本町〜立川間のそれぞれの区間に分かれて運行される形になりました。

今回の切り替えにより、工事区間については全面高架化が完了し、踏切がすべて廃止されました。今後は2015年春ごろに予定されている稲城長沼駅の2面4線化をもって鉄道施設の工事は完了となります。

※駅施設や工事のお知らせポスター等については後日掲載します。



12月22日 / 立川〜府中本町の区間運転

立川では通常通り8・9番線を使用しての折り返しですが、府中本町では折り返しが不可能なため、 府中本町より武蔵野南線に入線し梶ヶ谷貨物ターミナル(または新鶴見信号場?)で折り返し府中本町に戻る形での運行になりました。20〜30分程度の運転間隔になっていました。

今回はナハ5・35・42・44の4本が充当されすべて205系0番台であったので、あえて205系1200番台や209系を避けていた可能性があります。

なお4本とも終電後は通常の終電後と同様に立川に留置され、翌日の49・51F・53F・55Fに充当されました。なお、うち2本については始発前の工事区間試運転にも使用されました。




ナハ5編成。(2013.12.22)(拡大)





ナハ44編成。(2013.12.22)(拡大)





ナハ35編成。(2013.12.22)(拡大)





ナハ42編成。(2013.12.22)(拡大)





府中本町到着後は、回送となり折り返しのため武蔵野南線方面に向かいます。(2013.12.22 府中本町)(拡大)





渡り線を通って武蔵野南線へ向かいます。(2013.12.22 府中本町)





府中本町始発立川行きの1本目は、運休時間前にあらかじめ武蔵野南線内に回送されていました(立川始発府中本町行きの1本目が折り返してくるのを待つと間隔が広がりすぎるため)。中原電車区から出庫し、立川折り返しで武蔵野南線内に回送されます。(2013.12.22 武蔵中原)(拡大)



12月22日 / 分倍河原(府中本町)〜矢野口間の代行バス運転

分倍河原〜矢野口の間で代行バスが運転されました。バスは鉄道車両と比べ1両あたりの乗車人数が少ないため、相当数の台数が絶えず分倍河原〜矢野口間を往復するような状態になっておりました。バス事業者は毎回恒例の京王バスです。




矢野口駅前ではイルミネーションと代行バスの組み合わせが見られました。(2013.12.22 矢野口駅前))(拡大)





矢野口駅前で乗り場手前に停車中の代行バス。(2013.12.22 矢野口駅前))(拡大)



2013年12月22日 / 登戸〜矢野口間の区間運転

下り線を単線として利用し、ナハ38編成1本によるピストン輸送となりました。そのため運転間隔は30分ほどに伸びています。




上り登戸行きが逆走で登戸駅1番線に進入します。(2013.12.22 登戸)(拡大)





登戸駅で発車待ちの下り矢野口行き。「臨時」表示です。川崎側の下り線〜中線へのポイントから距離を取るためか、通常の下りよりも停車位置が立川側にずれています。(2013.12.22 登戸)(拡大)





上り列車は右側通行の逆走となります。(注・人通りの少ない時間帯に三脚を使用せず撮影)(2013.12.22 稲田堤)(拡大)





踏切は通常通り作動しないようで、すべての踏切で係員がロープ等で遮断します。(2011.12.23 稲田堤駅付近)(拡大)



2013年12月22日 / 川崎〜登戸間の区間運転

登戸駅では2・3番線の双方を利用して折り返しが可能なため、こちらはほぼ通常通りの本数を確保できていました。




普段は折り返しが行われない3番線でも折り返しを実施。(2013.12.22 登戸)(拡大)



2013年12月23日深夜 / 工事個所の様子

工事個所の様子です。午前2〜3時ごろの撮影なので工事はおおむね終わり確認作業をしているような様子でした。




矢野口〜稲城長沼間の線路切り替え箇所です。(2013.12.23)(拡大)





工事中の稲城長沼駅です。まだ改札は移転しませんが、ホームへの通路が大幅に変更になります。(2013.12.23)(拡大)





南多摩〜府中本町間の線路切り替え箇所です。奥が南多摩駅です。(2013.12.23)(拡大)





南多摩〜府中本町間の線路切り替え箇所です。奥が多摩川橋梁です。(2013.12.23)(拡大)



2013年12月23日始発前 / 工事区間の試運転

翌日12月23日の始発前に、工事区間を走行する試運転が2本運転されました。前日に立川〜府中本町間の区間運転に使用され、終電後立川留置となった編成のうち2本が使用されました。




50M表示の試運転はナハ42編成です。試運転後に立川まで戻り51F運用に入りました。(2013.12.23 南多摩付近)





54M表示の試運転はナハ44編成です。試運転後に立川まで戻り55F運用に入りました。(2013.12.23 南多摩付近)



2013年12月23日 / 工事区間始発列車

工事は予定通り終了した模様で、翌日12月23日は通常通り運転されました。




工事関係者が見守る中、稲城長沼駅の高架新上りホーム2番線に停車する工事区間の始発列車の448F(右)。左の3番線は稲城長沼始発の546F。(2013.12.23 稲城長沼)(拡大)



2013年12月23日 / 南多摩駅

上り仮地上ホーム1面1線と下り本設高架ホーム1面1線でしたが、上下とも本設高架ホームの1面2線になりました。




ホーム立川側から上り列車を撮影。コンクリートアーチ橋で編成がかなり隠れてしまいます。(2013.12.23 南多摩)(拡大)



2013年12月23日 / 稲城長沼駅

上り仮地上ホーム1面1線と下り本設高架ホームの1面2線でしたが、上下とも本設高架ホームの2面3線になりました。ただし上り線については本線(1番線)が完成していないため、副本線(2番線)を暫定的に本線として使用しています。




ホーム立川側から上り列車を撮影。インカーブで1枚目。(2013.12.23 稲城長沼)(拡大)





ホーム立川側から上り列車を撮影。S字で2枚目。(2013.12.23 稲城長沼)(拡大)





ホーム立川側から上り列車を撮影。ギリギリ6両が入る3枚目。(2013.12.23 稲城長沼)(拡大)



その他

従来、切り替え工事前後の時期は通常入線しない武蔵野南線にて南武線205系を使用した乗務員訓練と思われる試運転が多数行われていましたが、今回は南武線205系での試運転は行われず、代わりに武蔵野線205・209系を使用した武蔵野南線での試運転が12月に多数行われていたため、今回は東所沢電車区の乗務員が武蔵野南線内回送の運転を担当していたという噂があります。




稲城市内を走行する武蔵野線205系。(2013.12.14 稲城市百村)(拡大)




表紙南武線時報>2013年12月22日〜12月23日 / 矢野口〜府中本町間で線路切替工事実施

走れ我らが南武線