09.8.18 /
ナハ4編成(クハ205-88以下6連)が
大窓・小窓混成となって大宮総合車両センターを出場



昨年10月末より車両故障によって運用を離脱し、 4月初めには6両編成のうち4両が大宮総合車両センターに入場していたナハ4編成(クハ205-88以下6連)ですが、 大宮に入場後も駅の南側側線で留置され、長らく特に作業を行っている様子はありませんでした。

しかし、今回8月18日に、 先月21日に運用を離脱して大宮総合車両センターに回送された旧ナハ48編成(クハ205-1203以下6連)のうち、 郡山総合車両センターに回送されなかった2両のモハ(モハ205・204-21)を4・5号車に組み込み6両編成として、 大宮総合車両センターから中原電車区まで自走で回送されました。自走であったので、既に修理は完了しているものと思われます。 夜の時点では中原電車区内にて編成番号札が取り付けられた状態で留置されていたため、近日中にこの混成編成で運用に復帰すると思われます。 (→8月24日の29F運用より運用に入りました。)

ナハ4編成(クハ205-88以下6連)が新製配置の大窓車であったのに対し、 旧ナハ48編成(クハ205-1203以下6連)は山手線から転入の小窓車であったため、 南武線としては初となる、編成内で大窓・小窓が混成された編成となります (過去に入換の都合からか中原電車区内で一時的に混成していたことはあり)。  また、ドア窓の大きさの違い以外にも側灯周りの帯の処理や、外幌の帯の有無、帯の退色具合の差など形態の違いがありますが、 それほど目立ってはいません。

恐らくは故障がより重度であったために、入場して修理されずに中原電車区内で留置されたままのナハ4編成のうち2両のモハ(モハ205・204-236)は編成から外された形となり、 廃車と思われますが今後の動向が注目されます。 また今回のナハ4編成の出場により、南武線車両は所定の編成数より1編成多くなるため、 以前より廃車が噂されているナハ1編成の動向も注目されます。


■備考
・4月初めに大宮総合車両センターに入場した4両(←川崎)
Tc205-88 M205-235 M'204-235 T'c204-88

・今回大宮総合車両センターより出場した6両編成(←川崎)
Tc205-88 M205-235 M'204-235 M205-21 M'204-21 T'c204-88
*M205-21 M'204-21は旧ナハ48編成の4・5号車だった車両。

・中原電車区で留置されたままのナハ4編成のうちの2両(←川崎)
M205-236 M'204-236
*M205-21 M'204-21の組込により余った形となる。恐らくは廃車と思われる。





大宮駅南側で出場待ちのナハ4編成。(09.8.18 大宮)




一旦北上し、東大宮センター(東大宮操車場)へ。(09.8.18 東大宮センター)




出場回送ではこの部分で折り返します。車両が留置されているエリアは陸橋の奥左側。右側は東北本線。 今回は一番車道側に停車のため、停車中の細部撮影が困難。(09.8.18 東大宮センター)




折り返し南下します。小さい写真では分かりにくいですが、前から2・3両目は小窓。(09.8.18 土呂)




大窓・小窓の連結部分拡大。左がクハ204-88で右がモハ204-21。(09.8.18 土呂)




ベンチレータはどちらも転落防止金具が付いていましたが、色の濃さが若干違います。(09.8.18 東大宮センター)




クハ205-88の運転台向かって左側には氷川神社の札が置かれていました。(09.8.18 東大宮センター)




24日の29F運用より運用に復帰しました。外幌へのラインカラーの有無などの差異はそのままとなっています。 しかしながら、大窓+小窓の混成が判るように編成で撮影するのは中々困難です。(09.8.25 久地-宿河原)





重大な故障があったとされるモハ205・204-236のユニットは、 その後も中原電車区構内の武蔵中原側(ローソン横)で放置されています。 普段は手前に止まっているクモヤ145が止まっていない際に撮影。(09.10月下旬 中原電車区敷地外より)



表紙南武線時報>09.8.18 / ナハ4編成(クハ205-88以下6連)が大窓・小窓混成となって大宮総合車両センターを出場

走れ我らが南武線