車輌紹介 205系1200番台




写真 : ナハ46編成   04.1 武蔵中原

南武線本線向けの205系改造先頭車。鶴見線向けのクハ205-1100番台とは基本的に同仕様であり、 当初はこの1100番台の続番となる計画もあったようですが、結局は新たに1200番台とされています。

当サイトを含め一般的には「205系1200番台の編成」という呼ばれ方をしますが、 1200番台となっているのはサハから改造された先頭車のみであり、中間車は他の山手区転入編成と同じ0番台です。 同じ中古車ながら原型先頭車の編成はあまり人気が無いのに対し、 物珍しさと先頭部だけは新品ということからか鉄道マニアの間では比較的人気の様子。

当初1200番台は1201〜1205までの5編成のみが改造され全て南武線に転属する計画でしたが、 計画変更によって武蔵野線が1編成増となり、一時は同線への1206編成の転属が計画されていました。 しかし仕様が大きく異なる改造先頭車を1編成のみ配備することは問題視されたようで、 結局は南武線に1206編成が転属し、既に南武線に転属していた原型先頭車編成(ナハ45編成)を武蔵野線に回す形になっています。

結果、1200番台は南武線専用の形式区分となり、 また、一連の205系転配の中で改造先頭車と原型先頭車の両方が転属したのは南武線のみとなっています。 数の関係からどこかの線区は必ず混在することになるのですが、南武線は既に原型先頭車の205系とワンハンドルの209系が配備されていて、 さらに中原電車区には南武支線・鶴見線用の205系改造先頭車が配備されていることから混在させ易かった、と考えられます。

04年1月から05年3月にかけて6輌×6編成が転属。わずか6編成という小さなグループですが、 改造を担当した工場による細部の仕様の違いが目立っています。


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