車輌紹介 205系0番台(新製投入車)




写真:ナハ14編成   04.1 武蔵溝ノ口

従来、旧国鉄では新車は山手線や京浜東北線など都心の線区のみに投入し、 南武線や横浜線などの郊外線区にはそのお古を廻すというのが定説でした。 しかし民営化後のJR東日本では郊外線区にも新車を直接配備するようになり、 南武線にも88〜89年にかけて山手線などと同型の新車である205系が配備されました。 国電の墓場と揶揄されるような存在だった南武線に新車が入るのは私鉄時代以来であったため、 当時は画期的な出来事であったはずです。

南武線に新製投入された205系はドア窓が大型となった後期のグループで、首都圏では初となるATC非搭載車でした。 そのため、先頭車のアンテナ周りや運転台の機器類に仕様変更がなされています。 当初は6連×16編成の計96輌が配備されていましたが93年に1編成が三鷹区に転出し、現在は6連×15編成の計90輌が在籍となっています。 スカート(排衝器)・連結部外ホロの取り付けや運行番号表示のLED化など、若干手が加えられてはいるものの、配備以来大きな変化はありません。

02年9月に山手線転入車が転入し始めて以降、区別する意味で”大窓車”、”新製投入車”、”生え抜き車”などと呼ばれています。 転入時に帯張替えや先頭車前面の黒パネルを補修した転入車と比べ、新しいはずの大窓車の方が色の褪せが目立ってしまっています。


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走れ我らが南武線